ほしいもんが いっぱい。

アラサー主婦の物欲だらけの日々です。

【今日の絵本】なのはなごう しゅっぱつしんこう! ~ 心にも春がくる 幸せいっぱいの絵本 ~

なのはなごう しゅっぱつしんこう! より

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基本データ

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【タイトル】
なのはなごう しゅっぱつしんこう!

【作者】
作/尾崎美紀
絵/まるやまあやこ

【出版社】
ひさかた チャイルド


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タグ

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【ストーリー性】☆☆☆

【文字の多さ】☆☆☆

【しつけ】 優しさ

【テーマ】春 花(菜の花 桜)
     ちょうちょ キャベツ 
     読書感想文(おすすめ)
  
【3歳頃~小学校低学年】

なのはなごう しゅっぱつしんこう! より


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あらすじ

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ベランダに 女の子とお母さんがいます。
干している洗濯物を
風が 優しく ゆらします。

なずなちゃんは
桜の木の枝を見て言いました。

『さくらのつぼみが、またふくらんだよ。
 もうすぐ 咲くね。』

ふと、遠くに住む
おばあちゃんのことを 思い出しました。

おばあちゃんは 広い畑いっぱいに
大きな キャベツを 作っています。

すずなちゃんは おばあちゃんの
手作りロールキャベツが 大好き。

『おばあちゃんちの キャベツ
 大きく なったかなあ…』

おばあちゃんのことが
恋しくなりました。


なずなちゃんは、お母さんに
おばあちゃんの家に
いつ行ける?と たずねます。

なずなちゃんの家には
生まれたばかりの弟がいて
『しばらくは 無理ね』
と言われてしまいます。

なずなちゃんは
とてもさみしそうです。


次の日、おばあちゃんから
荷物が 届きます。

中には
大きな 大きなキャベツ。

それと、
菜の花とお手紙が。


なずなちゃんへ。

今年も甘くて おいしい
キャベツがどっさり できました。

なずなちゃんに会えなくて
おばあちゃんも残念よ。

かわりに田舎の春を
送ります。

そうそう、【おともだち】も
いっしょにね。

ひなのおばあちゃん より


おともだち??

キャベツの上で
なにかが ごそごそと
動いて います。

ちいさな かわいい青虫が
動いています。


なずなちゃんは青虫を飼うことにしました。

おおきくなっていく 青虫のようすを
たくさんの 手紙にして
おばあちゃんに送りました。

やがて、青虫がさなぎになった日。
おばあちゃんから
きれいな 菜の花の押し花をもらいました。


桜が満開になった頃。
さなぎは、蝶になりました。

まっしろな モンシロチョウは
ひらひらと 飛び。
なずなちゃんの 肩にとまります。

『いいなあ。ちょうちょさんは
 どこでも 飛んでいけて。
 なずなのかわりに、おばあちゃんのところへ
 遊びに行ってあげてね。』

なずなちゃんがそう 言うと
ちょうちょは 
おおきくはばたいて 飛んでいきました。


その夜。
なずなちゃんは、おばあちゃんに電話をしました。
青虫が蝶になったこと。
蝶に お願いをしたこと。
おばあちゃんは、なずなちゃんに
『よかったね』
と言いました。


次の日の朝。
なずなちゃんは、
ベランダのチューリップの花の中に
小さな紙を 見つけます。

それは、バスの切符でした。

行き先には
『ひなのおばあちゃんの おうち ゆき』
と書かれています。

切符からは
春の においが しました。
その時、表から誰かの声が。

『なのはなごう まもなく出発でーす。』
『ご予約のかたは お急ぎください。』

ちょうちょの絵の黄色いバス。
真っ白な 服
真っ白な 帽子

バスの運転手さんが なずなちゃんを呼んでいます。

なずなちゃんは
お母さんを 呼び、
外に出ました。

運転手さんは
大きな 緑のゆりかごを抱えて
階段を 登ってきました。

『ご予約のバスです。
 小さなお子さんはこちらへどうぞ。
 これなら、泣かないでお乗りいただけますよ。』


バスの中は 二人だけ。
ふわふわ 綿毛のようなゆりかごで
赤ちゃんは よく眠っています。

運転手さんの 掛け声で
なのはなごうは 出発しました!!


バスは町を飛び出し、川をこえて
走っていきます。

窓から見える
満開の桜。

『わあ、桜のじゅうたんみたい!』

でも、いつもとようすが
違うようです…

バスはさくらの 花にのり
空の上を 走っていました。

『とんでる! 空をとんでるよ!!』

バスは 春の真ん中を 進んでいきます。



ひなのおばあちゃんの おうち
到着です。

一面の菜の花畑。

キャベツのとなりで 
ひなのおばあちゃんと
もんしろちょうが 
なずなちゃんを出迎えます。


なずなちゃんは おばあちゃんに
飛びつきました。

『よくきたねえ。』
『もんしろちょうさんにつれてきてもらったの。』

二人の まわりで もんしろちょうが
うれしそうに 舞います。

おばあちゃんは なずなちゃんの
大好きな ロールキャベツを 作ってくれました。


菜の花の黄色は
【しあわせの いろ】。

みんなで、
おばあちゃんが作ってくれた
ロールキャベツを 食べます。

みんな とっても 幸せそう。


『おいしいね!おばあちゃんの
 ロールキャベツ!』

なずなちゃんの 顔も
春 満開です。

なのはなごう しゅっぱつしんこう! より

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ここが 魅力的!

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子供が感じる【魔法の力】を
そのまま 素直に表現した感動作!!


最近の絵本は
【大人が読むもの】
【子供が読むもの】
大きく線引き
されているように感じます。

もっと、分かりやすく言うと
【大人が 読ませたいもの】
【子供の読みたいものではない】
ということです。


この作品は
感動物ですが、大人がほしい
【理由】が描かれていないのが
大きな ポイントになります。


なずなちゃんの、行動は
描かれますが。

なずなちゃんの【心境】についての
文章はありません。

なずなちゃんのセリフから
読み取るしかないです。


後半、【魔法のバス】がやってきますが、

その正体は何か書かれていない。
お母さんも展開に疑問を持たない
おばあちゃんも 疑問を持たない

いっさい、触れていません。


【心境】や【理由】を書かないことで
子供は 本当の意味で 
【魔法の力】を感じることができます。


大人がつけたい
【余分な 一文】
子供の想像力に 型をはめてしまうのです。


なずなちゃんに 自分を重ね
魔法に ドキドキする。

この本を 読む 
一人 一人が
違う【魔法】
感じる はずです。


ラストシーンの
みんなの 幸せそうな顔。

この【なぜ、しあわせなのか?】
を、大切にしてほしい。

とても素敵な 絵本です。

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