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基本データ
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【タイトル】
たなばたの ねがいごと
【作者】
作／中村季衣
絵／えがしらみちこ
【出版社】
世界文化社
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タグ
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【ストーリー性】☆☆☆☆
(道徳的内容含む。小さい子には難しいかも…)
【文字の多さ】☆☆☆
【しつけ】 人を思いやる気持ちを養う
【テーマ】七夕 おばあちゃん
【５歳頃~】
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あらすじ
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ほしのこえんの子供たちは
明日の七夕のために
願い事を書いた短冊をつるしています。
ラジコンカーがほしい。
あたらしい ゲーム機がほしい。
どれも、【子供】らしい
願い事 ばかり。
先生は 言いました。
『本当に素敵な願い事は
時間が経っても、こわれたり
なくなったりしないものなのよ。』
先生の言葉に
あおいは考えます。
それって、なんだろう？
あおいの両親は共働きなので
お迎えには
おばあちゃんが来てくれます。
いち、にい、さん。
いち、にい、さん。
掛け声をかけながら
お家までおばあちゃんと
歩いて帰ります。
あおいは、おばあちゃんに
聞きました。
おばあちゃん、
時間が経ってもなくならない
ものって なに？？
おばあちゃんは、
お花屋さんのひまわりを見て言います。
お花が綺麗に咲いてくれる
わくわくは 時間が経っても
なくならないねえ。
しばらく歩くと、畑が見えて
きました。
痛むひざを さすりながら
キャベツのそばにしゃがみます。
あおいが野菜みたいに
元気に育つ 嬉しさも
きえないねえ。
あおいは首をふります。
お花が咲くのも、
あおいが元気なのも、
願わなくても 当たり前だよ。
帰りに公園で ボートに乗りました。
強い風が吹き、ボートはがくん！
と揺れました。
あおいはとっさに、
おばあちゃんのひざにしがみつきます。
ごめんね、ひざ…痛くなかった？
おばあちゃんは、笑って
大丈夫。
と答えました。
家に着くと、
おばあちゃんは ひまわりを
おじいちゃんの 仏前に供えます。
おばあちゃんも、
織姫みたいにおじいちゃんに
会いたいの？
あおいの問いに
おばあちゃんは答えます。
そりゃ、会いたいさ。
ずっと いっしょに歩いていこうって
約束したのにねえ。
その夜、あおいは眠れません。
不安でたまらないのです。
大好きでも、ずっと
一緒にいられないのかなあ？
おばあちゃんは 大丈夫だよね。
ずっと、一緒にいてくれるよね…。
七夕の日。
教室に飾られた自分の短冊。
あおいは先生に はずしてもらいます。
せんせい、あおいね。
時間が経っても
なくならない お願い
見つけたの。
新しい短冊に
クレヨンで しっかりと
書きました。
【おばあちゃんと
ずーーっと、いっしょに
いられますように】
お迎えの時間、
おばあちゃんの元へ行こうとする
あおいは 転んでしまいます。
あわてて おばあちゃんは
駆け寄ろうとしますが、
『ストップ！』
と、あおいが制止します。
あおいはひとりで立ち上がり
大きな声で言いました。
一人で走っちゃだめだよ！
いち、にい、さん。
でずうっと、一緒に歩こうね！！
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ここが 魅力的！
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本当に、素敵な
ねがいごとって なあに？？
私の子供もそうですが、
短冊に書かれる願い事は
【ほしい物】なんですよね(笑)。
本来、短冊に 願うのは
成長だったり、
健康だったり。
人の内面に向けての 願いです。
小さな子に 短冊の書き方を
教える きっかけとして
どうでしょうか。
大きくなったね。
あれができるようになったもんね！
じゃあ、次は 何ができるように
なりたい？？
と、誘導して書くのも良いと思います。
内容は 少し難しいですね。
相手を思いやる気持ちを
理解して読み解くには
小学校１年生くらいからかなと思います。
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